■中川運河堀止再開発の現況は?~笹島駅から「ささしまライブ」へ~(愛知県名古屋市)
(写真:中川運河堀止)
中川運河は貨物鉄道と港を結ぶことを目的として、1986年に廃止された旧国鉄笹島貨物駅と名古屋港との間に開削された「運河」です。
名古屋地域における水運を支える「運河」として活用された港湾法上の港湾施設であり、鉄道と港とを結ぶ大切な水路でした。そのため、運河沿いにもいまだに多くの倉庫が立ち並んでいます。
しかし、近年は水上交通はほとんど使われなくなり、物流はトラックにとってかわられてきました。笹島地区も様変わりし、笹島貨物駅から「ささしまライブ」として、名古屋の玄関口にふさわしい「国際歓迎・交流の拠点の場」としての再開発が進んでいます。
そんな、中川運河の堀止開発の現況を見てまいりました。
ささしまライブには、名古屋の新たな顔となるオフィスビル「グローバルゲート」(写真⑦)や、大学(写真⑧)、映画館などのアミューズメント施設(写真⑨)が立地し、再開発が進んでいる様子が伺えます。
いまだに、中川運河の堀止は「港湾施設」の位置づけではありますが、近年再開発が進んできた「ささしまライブ」に隣接する貴重な水辺空間として、緑地が整備されていました。
まだ、水は流れていませんでしたが、ここの南にあります、露橋水処理センターで高度処理された修景用水を活用した施設も建設されていました。
そして、中川運河の堀止の西側では、この地区と名古屋駅西口(太閤通口)とを結ぶ、椿町線の建設が進んでいました。
▲①中川運河の堀止水上交通の船着き場も整備される予定とのこと
▲②堀止に整備された緑地
▲③名古屋高速道路が真上を通過します
▲➃露橋水処理センターで高度処理された修景用水が流れる施設
▲⑤「高度処理」と「修景用水」の説明
▲⑥高速道路の下の広場には遊具も整備されていました
▲⑦「グローバルゲート」、「ささしまライブ」との一体的な再開発が行われています
「グローバルゲート」は「ささしまライブ24」の核となる複合ビルで、「グローバルゲート」のビル内の商業施設は10月5日オープンします。
全面開業時には、商業施設に49店舗の出店が決まっています。
商業施設は36階建て高層タワーと4階建て低層棟と、高層タワーの5階部分。
グリーンスタイルをコンセプトとした屋上庭園が設けられる予定となっています。
▲⑧愛知大学
▲⑨映画館などが入るアミューズメント施設
▲⑩名古屋駅の西側と結ぶ椿町線の運河側入口
▲⑪JR関西線、引き込み線をくぐって、JR太閤通口をつなぐ道路ができます。
(平成29年8月25日追加➡)現在、この地区の愛称を募集中とのことです。
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